B CORP

B Corp認証

ダノンは、2030年までに達成する 9つの目標を定めています。その中の一つが、B Corp認証の取得です。ダノンは、2025年までに世界中のダノンの子会社がB Corp認証を取得することを目指しています。2020年にダノンが「Entreprise a Mission」になったことによって、この目標を単なる目標ではなく、企業として成し遂げるべきものであると定義しています。

ダノンジャパンは、⽇本の大手消費財メーカーそして⾷品業界で初めて、2020年5⽉にB Corp認証を取得しました。

B Corpとは?

B Corpは、米国のペンシルベニア州に拠点を置く、非営利団体B Lab (Bラボ)が運営する国際的な認証制度で、社会や環境に配慮した事業活動において一定の基準を満たした企業のみに与えられるものです。B Corp認証は2006年に米国で始まり、世界標準の「良い会社」の証として、今日では経済的な成功と、環境と社会の大きな目標を合わせて達成したいと考える企業が取得を試みる、世界的な運動となっています。

B Corpの「B」は、英語の「Benefit(ベネフィット:便益)」を意味し、株主だけではなく、従業員や顧客、社会や環境に対して等しく便益を生み出すことが企業の成功であるとされています。

取得を試みる企業は、以下の5つのカテゴリーで、200以上の質問からなるBインパクトアセスメント調査表に答え、200ポイント中合計で80ポイント以上を獲得する必要があります。
1. ガバナンス(ミッションとエンゲージメント、倫理と透明性、ミッションの締結)
2. 従業員(経済的安定性、従業員の健康とウェルネスと安全、キャリア開発、エンゲージメントと満足度)
3. コミュニティ(多様性、公平性とインクルージョン、経済的影響度、市民参加と支援、サプライチェーン・マネジメント)
4. 環境(環境マネジメント、大気と気候、水、土地と生物多様性)
5. 顧客(顧客管理)

認定期間は3年間となり、取得してからも常に上記5つのカテゴリーへのコミットメントを行い、改善を続ける必要があります。

2015年以来、ダノンはB Labと協力し、B Corp運動を加速させてきました。B Corpとしての認定を受けるこの流れは、1972年にダノングループ初代CEO、アントワーヌ・リブーが「社会の発展なくして、企業の成功はない」という、ダノンの「デュアル・プロジェクト」を提唱してから、ダノングループが継続的に取り組んでいる長年のコミットメントの表れです。

ダノンジャパン x B Corp

こちらが、ダノンジャパンをB Corpに成らしめた要素の一部が一目でわかるインフォグラフィックスです。(2022年のデータに基づく)

ダノンジャパンの取り組みを、Bインパクトアセスメントの5つのカテゴリーにそってご説明します。

GOVERNANCE

ガバナンス

ダノンは2020年6月にEntreprise à Mission(使命を果たす会社)になり、企業の意思決定においてすべてのステークホルダーへの配慮を必要とすることを法的に保証表明しました。詳細はこちら

ダノンジャパンは、具体的な社会的・環境的コミットメントを特定し、2022年9月、日本における新たな事業方針「ダノンジャパンビジョン」を発表しました。

WORKERS

従業員

健康やウェルネスを促すため、ダノン製品をいつでも無料で食べられるように職場に用意し、ジムメンバーシップやスポーツクラブ、レジャー活動等の助成金を提供しています。
さらに、年次有給休暇の他、柔軟性のあるワークライフバランスを提供するため、様々な特別休暇を提供し、2014年よりテレワーク・フレックスタイム制を導入するなど、従業員をサポートしています。

安全衛生推進プログラムWISE2を2007年からスタートさせ、従業員の安全衛生改善を行っています。

従業員の経営参画意識の向上を目指し、ダノン株1株を全従業員に無償で付与する「One Share for All プログラム」と、 割引された価格で自社株を購入できる「ESSP(Employee Share Subscription Plan)」 を提供しています。

従業員1人あたりの年間平均学習時間は、平均30時間です。従業員は50,000コース以上のオンライン・オフライン研修を通じて、必要なスキル・知識を習得できます。

COMMUNITY

コミュニティ

ダノンジャパンの経営メンバーの女性比率は50%です。また、ダノンジャパンのマネジャーのおよそ3分の1が女性となっており、管理職内ので男女間の賃金格差はわずか2%となっています。
ダノンジャパンで働く従業員の国籍は、17か国です。

2019年から2022年にかけて、雇用者増加率を約4% 上げ、新しい雇用機会を創出しました。

地域社会や他企業の皆様と連携する形で健康寿命延伸への取り組みに参画しています。また、公益財団法人ダノン健康栄養財団を通じて、食育活動など健康と栄養に関する情報を社会に提供し、人々の健康増進への取り組みを行っています。

ENVIRONMENT

環境

2020年4月より、植物由来のミルクブランド「Alpro」を展開。アルプロオーツミルクは乳製品、また他の植物性ミルクに比べて環境負荷が低く、資源保全に寄与する製品です。

ダノンはグローバル全体で、2030年までに製品パッケージの100%を再利用可能、リサイクル可能、または堆肥化可能にすると約束しています。
また、ダノンジャパンの製品パッケージで使用した紙資材の約80%が環境配慮のFSC認証紙になりました。

ダノンはグローバル全体で、2050年までに科学的根拠に基づく目標イニシアティブ(SBTi)に沿った、ネットゼロCO2排出量の目標達成を目指しています。
また、4年連続「気候変動・森林保全・水資源の安全保障」に取り組む CDPトリプルA企業の認定を受けました。

ダノンはグローバル全体で、再生可能エネルギーへの転換、廃棄物の削減、水使用削減などの目標を持ち、環境配慮の工場運営を目指しています。
また、ダノンジャパンは環境マネジメントシステムの国際規格「ISO14001」認証を取得しています。

CUSTOMER

顧客/消費者

ダノンジャパンは2011年に日本の乳業界で初めて食品安全マネジメントシステムの国際規格FSSC22000を取得しました。
製品における保存試験を行い、食品安全と品質の安定性を評価することにより、当社の発酵乳製品(ヨーグルト)の賞味期限の平均は35日となっています。

全てのダノン従業員は、ダノン独自の品質向上プログラム“iCare (2016年から)”に基づき、お客様相談室から共有されたお客様の声を、真摯に受け止め、常に改善に取り組んでいます。

ダノンジャパンは引き続き、B Corpであり続けられるよう、様々な面で改善を続け、皆さまが知りたい情報を積極的に発信していきますので、ぜひご感想やご要望などを、お客様相談室(0120-409-610)までお寄せください。