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「変わる食卓、かなえたい食卓」と題しパネルディスカッション実施 人生100年時代。ストレスなく食を楽しみ、健康的で豊かな食卓を実現するために

2018.4.16

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ダノンジャパン株式会社(以下 ダノンジャパン)は、4月12日(木)にTRUNK(HOTEL)(トランクホテル、東京都渋谷区)にて、「変わる食卓、かなえたい食卓」と題し、パネルディスカッションを開催しました。

 昨今、健康や食への関心が高い日本の消費者に向けて、そのニーズやライフスタイルに合った様々な製品がスピーディに開発され、提供されています。ダノンジャパンの調査では、人工的な原材料や必要以上に加工された食品を避けたいという声が多く聞かれ、また、製品の原材料そのものや原材料の原産国への関心の高さが浮き彫りになりました。

一方、栄養ニーズを満たした健康的な食べ物を選びたいというご要望も、変わらず寄せられています。当イベントはそのような状況を踏まえ、食品を提供する企業はどのように日本の消費者の健康的で豊かな食生活をサポートしていけるのか、また、今の食卓をより良いものにしていくために、今後さらに何ができるのかを探るため、開催されました。

開催にあたり、トレンドやマーケティングをご専門とされる牛窪恵様に司会者としてお力添えをいただき、パネリストとして、栄養の専門家である女子栄養大学 栄養生理学研究室 教授 上西 一弘 先生、日本の食文化研究家である畑中 三応子 様、既存概念にとらわれず、新たな価値や意識を提案している青果ミコト屋 代表 鈴木鉄平様、ベースフード株式会社 代表取締役社長 橋本舜様をお迎えしました。加えて、ダノンジャパンを代表し、代表取締役副社長の松田実も参加し、それぞれのご専門やご経験、現在の取り組みを基に、意見交換を行いました。

パネルディスカッションに先立ち、健康を軸とした食卓の変遷に関する基調講演を畑中様に実施いただき、その内容踏まえたパネルディスカッションでは、主に以下のような点を議論しました。

  • 健康や栄養に関する情報は氾濫しており、消費者が製品や情報を選ぶことが難しくなっている。こうした状況下で必要なこととして、以下2点が指摘された
    • 様々な情報に右往左往しない。そのためには、消費者一人一人が食に対する価値観を持ち、食べるものを選ぶことが重要
    • 食品の中でも栄養バランスが高い食品(例えば、牛乳、米、卵など)をいくつか選び、継続的に摂取することが良い。これにより、食のトレンドやライフスタイルが変化しても、ある程度健康を維持できる
  • 食が生命を支えており、健康のために食に気を付けなければならないことを、消費者は認識している。ただ、以下のような様々な理由から、健康的な食生活を送ることは簡単ではないのが現状。企業や専門家など外部の力をうまく活用し、簡便においしく健康的な食生活をストレスなく目指すことが望まれる
    • 経済的余裕のなさ
    •  働き方の変化。理想的な食生活ができていないことへの後ろめたさや、忙しさから料理をすることがつらく、二重の苦しさを抱えている働く女性たち
    • 外食・中食が充実したことによる家で料理をしない層の出現
    • 毎日の食事の中で栄養が不足していても、即時に体に影響がないことによる切迫感のなさ
    • 栄養や健康に関する情報格差
  • 食と健康は毎日の積み重ね。食を提供する企業は、消費者ニーズやライフスタイルの変化に合わせて、消費者が食を前向きに楽しみ継続意欲を維持できるよう、おいしく、簡単で、健康的な食生活を補助できる栄養価の高い製品作りや情報提供を工夫することが望まれる
  • 一方、人生100年時代、そして人口90億時代の到来や、環境問題等、食と健康をめぐる地球規模の課題は差し迫ってきている。また、フードロスや、農業従事者の高齢化にともなう良質な食べ物や野菜の不足などの懸念も指摘された。一部の意識が高い人だけでなく、全員で取り組んでいく必要がある
  • かなえたい食卓として挙がった意見は以下
    • 食卓を囲む、共食
    • 食卓に並ぶ食品の背景にあるストーリーを知った上でとる食事。後ろめたさから捨てたり腐らせたりすることを回避でき、家庭レベルからのフードロス改善にも貢献できる
    • 栄養バランスが良い主食と、様々な食品を組み合わせた食卓
    • 個人に適切な健康情報が把握できている未来の食卓。今後は、専門家によるエビデンスに基づいた健康情報の提供・指導から、技術革新によって、個人のライフスタイルや健康状況に応じたオーダーメイドな情報提供・指導に移り変わることが想定される
    • 自分にとって本当に健康にとって何が重要か、本質的な食を考え、自分に必要な食を選ぶことができている食卓


ダノンとダノンジャパンの方針
ダノンは、「より多くの人々に食を通じて健康をお届けすること」を企業理念に掲げ、乳幼児から高齢者まで、あらゆる年齢層の栄養ニーズに対応した、毎日おいしく楽しんでいただける健康的な飲食料製品を提供しています。同時に、「『食』は、私たちの健康や日々の暮らし、そして地球に影響を与えており、私たちが毎日の食事で何を口にするか意識して選ぶことで、健康な体や健全な地球環境など私たちが本当に求める世界を実現することができる」という信念の基、ダノン製品に関わるすべての方々のご意見をいただきながら、「健全な地球と私たち一人ひとりの健康」のためにできることを実践していきたいと考えております。

2018年4月12日、ダノンジャパンは、日本の消費者の皆様の自然や健康へのこだわり、そして、「自分自身が食べているものを納得して選びたい」という声にお応えすると同時に、引き続き健康的で豊かな食生活に貢献するため、ダノンジャパンは原点に立ち返りヨーグルトの良さをいかすことを目指し、より素材にこだわり、また、製品の原材料に関する情報発信を強化することを発表しました。

■パネルディスカッションの講演録

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